「だいじょうぶ認知症」和田行男著
世界一の高齢社会である日本では、65歳以上の15%、約7人に1人が認知症を患っている。誰でも認知症にはなりたくないが、現実から目を背けていても何も始まらない。本書では、介護福祉士であり高齢者向けの施設を運営している著者が、来るべきときに備えてやっておくことや心構えを説いていく。
例えば、介護福祉士や社会福祉士など、専門職の友達をつくっておくことだ。自分や家族が認知症になったとき、知り合いに専門職がいれば、頼りになる相談相手になってくれるはず。日頃から近所の介護保険事業所にボランティアとして関わったり、町内会の集まりに専門職を呼んで講演してもらうなど、関係づくりのための積み上げを行っておくことが重要だ。
(朝日新聞出版 760円)