著名人の具体例で解き明かすきょうだい不仲の原因
親の自己愛がきょうだいの明暗をはっきりと分けた例には、ヒラリー・クリントンが挙げられる。貧しい家庭から這い上がった父は強烈な上昇志向を持ち、父と自身を同一化したヒラリーは女性初の大統領として期待がかかるまでにのし上がった。一方、彼女の2人の弟は父の一面的な価値観に従うことができず、平凡な暮らしもままならずスキャンダルだらけの人生を送っている。
武田鉄矢や村上春樹、宮崎駿などの例も挙げながら、きょうだいコンプレックスを克服する道も探っていく。