娘デビューの辻希美、すべては計算通り? アンチの「なんかムカつく」を金に換えるブログの錬金術師
17歳の長女・希空が顔出しデビュー!
【「残念プロフェッショナル」の流儀】
モーニング娘。OGのなかでもトップクラスの活躍を続けている辻希美。ブログの炎上女王として儲けまくり、とんでもない財を築いているのは有名な話でしょう。
そんな辻は2007年に杉浦太陽と結婚し、現在はなんと4人の子の母。先日17歳の長女・希空(のあ)が顔出しデビューを果すなどして、辻ファミリー全体にスポットが当たっています。コラムニストでカウンセラーでもある堺屋大地さんはどのように分析しているのでしょうか。
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辻 希美(タレント・YouTuber、37歳)
伝説の炎上「流しそうめんウインナー」
長女・希空さんのデビューは多くのネットニュースが取り上げましたが、「アンチが意外と少ない」ことを取り上げる記事もありました。
「アンチが意外と少ない」ことが読者の興味を惹くトピックになる理由は言わずもがな。
母である辻ちゃん様(あえてこう呼ばせていただきます)が、とんでもない数&とんでもない熱量のアンチとともに芸能人生を歩んできたからです。
特に結婚後に開設した彼女のブログ『のんピース』へのアンチのパトロールはすさまじく、数えきれないほどの炎上を経験しています。
流しそうめんの機械にウインナーを流して炎上したのは有名な話ですが、それ以外にも子どものお弁当がウインナー、ミートボール、唐揚げだらけで茶色いと炎上したことや、挙句の果てにはイチゴに練乳をかけていただけで炎上したことも。
また、モー娘。の先輩だった後藤真希さんの母の葬儀に参列した際、黒でまとめたコーディネートだったものの、大きなリボンを付けてミニスカートだったことでも、不謹慎すぎるとバッシングの嵐にもなっていました。
アンチビジネスのプロフェッショナル
百歩譲って「流しそうめんウインナー」や「リボン&ミニスカ喪服」は炎上してしまうのは、非常識だという理由で騒ぎになるのはわかります。
たださすがに、弁当が茶色系のおかずばかりだったり、イチゴに練乳をかけたりしただけで罵詈雑言を浴びる人生が、相当しんどかったであろうことは想像に難くありません。かなりの精神的タフさがないと生きていけないでしょう。
そう、辻ちゃん様が“メンタル鬼ツヨ”なのは誰もが認めるところなのですが、彼女の真のすごさはそこではないのです。
嫌われるほど辻ちゃんの貯金が増える
辻ちゃん様が本当に評価されるべきなのは、“アンチビジネスのプロフェッショナル”であるということ。彼女こそ、ネット全盛の現代社会において、「アンチがカネになる」ということを日本で一番証明している偉人なのです。
一挙手一投足を見て「なんかムカつく…」と多くの一般人から思われることが、そもそも辻ちゃん様の天性の素質なのでしょうが、その才能をブログというツールを通してマネタイズすることに成功。
辻ちゃん様を嫌いな人が増えれば増えるほど、彼女の貯金額が増していくという構造が出来上がっています。
アンチは「やめられない、止まらない」
しかも、この仕組みのすごいところは、辻アンチたちはその「ブログ錬金術」の構造を理解しながらも、アンチ活動に中毒的にハマッてしまっており、ついつい『のんピース』を閲覧しにいってしまうというところ。
アンチ活動を続ければ続けるほど、辻ファミリーの幸福度(=貯金額)は高まっていくことは頭でわかっていても、アンチたちは“やめられない、止まらない”。
そうして、アンチ視点からは辻ちゃん様がブログでラクにカネを稼いでいるように見えるため、そこでまたムカついて嫌悪・憎悪の念が高まってしまい、ブログ閲覧を繰り返すという皮肉なサイクルが誕生しているのでしょう。
――彼女は炎上がお金になるということを熟知しており、だからこそアンチの数と熱量を絶やさないように循環させる優秀なシステムを構築した、“アンチビジネスのプロフェッショナル”なのです。
(堺屋大地/コラムニスト・ライター・カウンセラー)