痛くも恥ずかしくもない! カプセルで大腸がんチェック
「カプセルが大腸の中を巡っている間は、バッグを肩から斜め掛けするように、データレコーダーを斜め掛けしてもらいます。カプセルが撮影した写真はレコーダーに送信され、専用コンピューターで解析し、ポリープの有無や大きさを調べます。大腸カプセル内視鏡の感度は84~91%です」
検査の流れは「朝、病院で下剤を飲む→大腸カプセル内視鏡をのむ→下剤を飲む→カプセルが肛門から出るのを待つ」。カプセルが出るのが夕方以降なので、1日がかりの検査になる。検査前日は消化のいい食事を心掛ける程度で普段通りで構わない。検査当日はカプセルが出るまで絶食だ。
従来の大腸内視鏡に比べると楽チンな検査だが、大腸カプセル内視鏡を受けた人が「これも改善されればなおいい」と口にすることがある。
「下剤の量です。大腸内視鏡でも必要ですが、それよりも多く飲まなくてはなりません。カプセルを飲む前に2リットル、カプセルを飲んでから1.8リットル。それ以上飲まないといけない方もいます」
カプセルをのむ前の下剤は腸をきれいにするため、カプセルをのんだ後の下剤はカプセルを“後押し”するためだ。