危険な副作用がこんなに…湿布を貼ったまま寝てはいけない

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「口の中や目といった粘膜にも炎症を起こすので、手遅れになると失明の危険がある。臓器障害の合併症を引き起こして死亡した例も報告されています。原因ははっきり特定されていませんが、鎮痛剤もそのひとつだと考えられています」(藤原氏)

 胃腸、肺、腎臓、肝臓といった臓器障害の副作用にも気を付けたい。

 インドメタシンやジクロフェナクナトリウムなどの鎮痛剤は、体内の「プロスタグランジン」という成分の合成を阻害する効果がある。プロスタグランジンは、痛み、熱、腫れといった炎症を引き起こすため、それが作られないようにして炎症を抑えている。

「その一方で、プロスタグランジンは胃壁や腸壁を消化液から保護する粘液の分泌にも関わっています。また、胃腸を蠕動させたり、排尿のために膀胱の筋肉を収縮させる働きもある。湿布薬の鎮痛成分によって、プロスタグランジンのプラスの働きも抑えられてしまうため、胃腸に炎症や潰瘍を起こしたり、腎機能障害によるむくみが表れるケースもあります」(藤原氏)

 湿布薬を背中や腰に大量に貼って寝たら、翌日、急性胃潰瘍になって病院に運ばれた例もあるという。お手軽に長時間にわたって使っていい薬ではないのだ。

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