上田昭夫さんを蝕んだ難病「アミロイドーシス」ってなに?
厚労省の統計によると、全国の患者数は2011年の1736人から12年1802人、13年2016人と増加傾向にある。治療にはアミロイドを作る形質細胞を抗がん剤で壊す方法が用いられる。
「私のところにも患者さんが来ますが、手遅れの方が少なくありません。予防法がないため、一にも二にも早期発見が大切です。20~30代の患者さんはほとんどいませんが、40代になるとそろそろ注意が必要。50歳以上の人は他に原因がないのに微熱や全身倦怠、息切れを感じたら検査を受けてください。下痢や足のしびれ、タンパク尿も要注意です。年に数百人が死亡しているとみられています」(安東由喜雄氏)
上田氏のような屈強なラガーマンも勝てなかった難病だ。中高年はその怖さを覚えておいたほうがいい。