新たな検査キットが注目 「接触性皮膚炎」対策の3ステップ

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 治療の第1ステップは、ステロイド外用薬。場合によっては抗ヒスタミン薬の内服で正しく対処すること。

 治っても再発する場合は、第2ステップとして原因物質を明らかにして避ける。

 第3ステップは、皮膚質の把握と皮膚バリアー機能維持など、日常生活の注意だ。

「原因物質はパッチテストで調べます。原因が明らかであれば、関連するアレルゲンを皮膚に貼って確認できることがあります。原因不明なら、原因になりやすいスタンダードアレルゲンを皮膚に貼って確かめます。しかし、個々のアレルゲンを医師が輸入し、手間や時間、医療側の費用がかかるのに、保険点数が低いのでテストを行えない皮膚科施設が多い。これまでは全国でも3割程度しかパッチテストが行われていないのが現状でした」

 ところが今年、スタンダードアレルゲンを一気に検査できるパッチテストパネルが保険適応になった。皮膚科専門医が原因物質の追求を容易にできるようになり、治療の対策を立てやすくなる。

「陽性と出たアレルゲンは過去から現在、未来を示すアレルギー反応と考えてよい。生活改善対策がより明確になり、接触性皮膚炎を予防できる結果が得られます」

 今回のパッチテストパネル登場で、今後、接触性皮膚炎対策は大きな前進が期待できそうだ。

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