新たな検査キットが注目 「接触性皮膚炎」対策の3ステップ
食品に含まれる物質に対して皮膚炎を起こすようになった場合は、さらに深刻だ。最たるものが金属。皮膚の金属アレルギーが重症化すると、違う箇所からも金属が吸収される。つまり、金属含有食品を多く摂取すると、汗経由で反応して全身に発疹が広がる。
一例を挙げると、「硫酸ニッケル」は歯の詰め物、ピアスなどのアクセサリー、腕時計などに含まれている。これは、チョコレート、スパイス、缶詰、牡蠣、緑黄色野菜、そば、海苔などの食品にも含まれているのだ。
「歯科金属は炭酸や酢を取りすぎると溶けやすくなり、金属を含む食品を多く摂取した時と同様に、皮膚に発疹が出ます。口から入るものを皮膚でかぶれさせないことが、全身症状を起こさない大事なポイントです」
■新パッチテストは保険適応に
しかし、それが周知されていない。実際、小麦入りせっけん(加水分解小麦含有せっけん)で皮膚がかぶれた後に運動をし、アナフィラキシー(粘膜、気道が狭くなり、呼吸困難などが起こる)が誘発された事例が続き、社会問題になった。