30代でも発症の可能性 突然襲う「若年性白内障」の恐怖

公開日: 更新日:

■アトピー、糖尿病、強い近視も要因に

 杏林大学医学部杏林アイセンターの山田昌和教授は言う。

「正常な状態の水晶体は弾力があり、伸びたり縮んだりすることでピントを調節しています。しかし、水晶体の中のタンパク質が変性すると、水晶体に濁りが生じて目の中に曇りガラスができたような状態になるのです。加齢以外では、目を強くぶつけるなどの外傷によって変性が進み、発症するケースもあります。若年性白内障は、一般的には加齢によって進む変性が、他の要因で早く起こることで発症すると考えられます」

 変性の要因はいくつもある。10~20代で若年性白内障を発症する患者は、アトピー性皮膚炎などのアレルギーがあるケースが多いという。

「瞼や目の周辺がかゆいからと頻繁に目をこすったり、叩いてしまうことで“小さな外傷”が積み重なり、タンパク質の変性が進んで水晶体が濁ってしまうのです」

 紫外線や赤外線も若年性白内障の原因になる。


「溶鉱炉で働く人やガラス職人のように、頻繁に強い赤外線を浴びている人は白内障になりやすいことが知られています。また、一日中、屋外で仕事をしている人、レジャーやスポーツで紫外線を長時間浴びる機会が多い人も注意が必要です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」