寿命が縮む高齢者の「腰曲がり」 日常予防と手術治療法

公開日: 更新日:

■息苦しさや食欲不振、逆流性食道炎を引き起こすことも

 腰曲がりが引き起こす障害はいくつかある。「腰背部の痛み」「疲労感」「立ち上がったり歩行したりが困難になる」が代表的なものだ。

「日常生活の基本動作ができなくなり、引きこもりや、寝たきりを起こし、運動器の病気『ロコモティブシンドローム』につながります。また、心臓や腹部が圧迫されて息苦しさや食欲不振、食べたものが食道に上がってくる逆流性食道炎のような症状が出てきます。寿命が短くなるという報告もあります」

 だからまずは予防に努めるべき。具体的には、(1)骨を丈夫にする食生活を心掛ける(2)背筋、臀筋を鍛える(3)背骨を反らせるストレッチを日常的に行う。

「背筋、臀筋が衰えれば体を支えられず、前に曲がりやすくなります」

 また、骨粗しょう症と診断されている人は、薬物治療が先決。「骨粗しょう症で適切な薬物治療を受けている人は2割程度」と指摘する骨粗しょう症の専門医もいるが、これは腰曲がりへの進行を阻止するチャンスを失っている人が多いということだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭