【前立腺肥大症手術】湘南鎌倉総合病院・泌尿器科(神奈川県鎌倉市)
「PVPの難点を挙げるとするなら、蒸散するので組織を採取できないことです。そのため、PSA検査(腫瘍マーカー)で少しでもがんの疑いがあれば、必ず生検でがんがないことを確認してから手術をします」
PVPのレーザー機器の国内の導入台数は約80台(2016年1月時点)。同科は、神奈川県内の医療施設で2番目の導入になるという。
「これまで尿閉になっても手術を受けられなくて、薬物療法を続けてこられた患者さんはたくさんいます。PVPはそのような患者さんにも手術の可能性を広げることができます。急性尿閉は、総合感冒薬(かぜ薬)の使用や飲酒が原因のことも多いです。PVPで手術をすれば、薬物療法をやめられるだけでなく、お酒も安心して飲むことができます」
データ
徳洲会グループ(73施設)の基幹病院。
◆スタッフ数=常勤医師2人、非常勤医師2人
◆年間初診患者数(2015年)=385人(うち前立腺肥大症の患者約3割)
◆前立腺肥大症の年間手術件数(同)=25件