夏目亜季さん 「お母さんを呼んで」でよほど悪いと察した

公開日: 更新日:

 ただ、子宮全摘といっても持病のために手術はできないらしく、放射線治療しか選択肢がありませんでした。初めは入院しましたが、持病にがん治療の悪影響がないことがわかってからは通院になりました。約2カ月間、平日は毎日放射線、そして週1回は抗がん剤も併用しました。

 後半には、腔内照射という放射線を子宮内から当てる治療を受けたのですが、これが何より痛くてつらかった。出産の痛みが“鼻からスイカを出すくらい”だとしたら、その真逆。ものすごい圧迫感の痛みでした。

 医師や研修医がたくさん立ち会う中、分娩のようにヒーヒーフーフーと呼吸しながら、たくさんの器具をお腹の中に入れられるんです。しかも、麻酔なし! 照射の位置を固定して照射が終わるまで1時間、ときには1時間半もじっとしていなければなりませんでした。この治療はすごく嫌でしたね。

 そんな14年の年末を終え、「寛解です」と言われたのは年明け1月でした。マスコミで取り上げられることも増えましたが、可哀想に思われるのもキャラじゃないし、この経験をプラスにしたいと思ったんです。それで、自らがん検診の啓蒙活動をしている会に連絡してイベントに参加したり、学校での講演を始めました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  2. 2

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  5. 5

    パワハラ告発されたJ1町田は黒田剛監督もクラブも四方八方敵だらけ…新たな「告発」待ったなしか?

  1. 6

    矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線” 

  2. 7

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 8

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは