川崎病の患者さんは若くしてバイパス手術を行うケースが
カテーテルで血管を広げる治療も行われていますが、動脈瘤そのものが“悪さ”をしている場合はカテーテル治療の適用にはなりません。バイパス手術が一番確実な選択肢になります。
動脈瘤が大きくなってきていて、そのままにしておくと破裂のリスクが高い状態の場合は、動脈瘤を取り除かなければなりません。動脈瘤ができている部分の血管を切除して、切り取った血管の端を縛り、それぞれの血管にバイパスを作ってつなげます。この時、もしも作ったバイパスに不具合があれば、その後もずっと問題を起こし続けることになりますから、責任重大です。
■女性の場合、術後の妊娠・出産も問題ない
さらに、こうした川崎病の患者さんのバイパス手術は、比較的若い世代で行われることが多いので、なおさら精神的なプレッシャーがかかります。川崎病は乳児期に罹患することが多く、それから徐々に動脈瘤が大きくなっていきます。
その後、小学生くらいになった時に動脈瘤が明らかになり、就職する年齢になったころに、手術を検討するタイミングを迎えるケースが多いのです。