マウスピースで歯周病を治す 注目「3DS除菌療法」とは

公開日: 更新日:

 3DSが適用となったらまず、歯科衛生士による徹底した口腔内クリーニングで、機械的にバイオフィルムを取り除く。次に、薬剤の入ったマウスピースを5分間装着。さらに自宅で、7~10日間、自宅用薬剤を用いたマウスピースを装着する。自宅用薬剤は、クリニックで使うものとは異なり、市販の歯磨き剤にも使われている低濃度で安全性の高いものだ。

 その後の来院時に再度、口腔内クリーニングによる機械的な除菌と、マウスピースによる高濃度薬剤での除菌を行う。治療としての3DSはここで終わりだが、次のステップとして、バクテリアセラピーという善玉菌のタブレットを1カ月間摂取してもらい、口の中の細菌バランスの改善を行う。

 2カ月後に再度細菌検査を行い、悪玉菌がリスクのない安全域にまで減少しているか確認する。たいていの場合、対象悪玉菌は0%近くまで減少する。まれではあるが、効果が不十分な場合は再度3DSを行う。

 口腔内の状態が安定した後は、必要に応じ自宅での3DSを行いながら、定期的にクリニックでの徹底した口腔内クリーニングを継続。予防管理を行うことが肝要だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…