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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

米国では“デーリーフリー食品”がスーパーの売り場を席巻中

公開日: 更新日:

 今年のアメリカの食トレンドは「プラント・ベースト・フード(植物性食品)」。野菜不足のアメリカ人の約4割が、食生活をプラント・ベースト・フードへ積極的に切り替えていることを先週お伝えしました。 

 その中で最大のトレンドとして市場をリードしているのが、「デーリーフリー食品」(乳製品を含まないミルクなど)です。こうしたトレンドを先取りしているのがニューヨークで、スーパーの乳製品売り場ではカートンやボトルに入ったさまざまなミルクのうち、よく見ると半分近くがデーリーフリーです。中でも人気はアーモンドミルク。続いて豆乳、カシューミルク、ココナツミルクと続いています。

 また、ココナツミルクやカシューミルクから作られたヨーグルトやアイスクリームが人気を集め、ニューヨークにはデーリーフリーチーズ専門店もお目見えしています。アメリカの家庭の3軒に1軒の冷蔵庫には、こうしたデーリーフリー製品が置かれているというデータもあるほどです。

 では、なぜデーリーフリーなのか?

 やはり健康が最大の理由です。もともとはスポーツクラブなどでボディービルダーたちが大量のプロテイン(タンパク質)を取るために大量のミルクを飲んでいた。しかし、お腹を壊すなど問題が出てきたために、デーリーフリーに切り替えるようになったのが最初といわれています。やがて、乳製品に含まれる脂肪肥満との関係が発表されたり、人口の10~15%が「乳糖不耐性(乳糖や牛乳を摂取すると消化不良症状を起こす)」との情報が広がったことで、切り替える人が増えてきました。

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