ダ・カーポ榊原政敏さん ギター姿勢が招いた“職業病”体験
今まで妻にも言ってこなかったんですけど、入院中は何しろ痛くて息苦しくてね。病院の窓から飛び降りてしまおうかと思ったこともあったんです。2階でしたけど……(笑い)。
2014年の夏、40日間入院しました。「胸椎腰椎圧迫骨折」からの心臓肥大で肺に水がたまってしまったんです。
痛みは腰痛から始まり、だんだんギターを持つのがツラくなってきたんですね。次第に歩くのもツラくなってきて、次には寝返りがツラい、その次には朝起き上がるのがツラい状態に……。しまいには電動ベッドをレンタルして、やっと起き上がる生活になってしまいました。
初めは近所の病院で「大したことはない」と言われて電気治療に通っていたのですが、悪化する一方だったので大学病院を受診しました。
レントゲンを撮ったら「胸椎の一番下と、腰椎の一番上の骨が内側に潰れている」と言われました。
医師から「どこかにぶつけたとか、転んだんですか?」と聞かれましたが、まったく覚えがありません。いろいろ問診されて職業を話すと「ギターを持って立って歌う姿勢」を指摘されました。