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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

50歳のあなたは93歳前後を目標に老後を設計する必要がある

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 仮にあなたがいま50歳としましょう。今の半減期である84歳を念頭に、老後を考えたとします。ところがあなたが80歳に達したとき(30年後)には、半減期は6歳延びて90歳になっているのです。そこでさらにあと10年頑張って、あなたが90歳に到達したときには、半減期はさらに2歳延びて92歳……。

 怖いですね。結局、50歳のあなたは、93歳前後を目標に老後を設計する必要があるのです。それでも、もっと長生きする確率が、50%も残っています。100歳まで生きる確率ですら、15%に達します。これが「人生100年時代」の意味するところです。

 そんな厳しい時代。あなたの老後を支える医療はどう変わっていくのでしょうか。民間の医療保険がん保険は、どのくらい頼りになるのでしょうか。

 また、老後に向けた健康維持・増進のために、いまから何を始めるべきでしょうか。今回はそれらの問題を見ていくことにしましょう。

【連載】人生100年時代の保険術

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