寿命に直結しかねない病気ゆえ リウマチ治療最前線を知る

公開日: 更新日:

 最も典型的な症状は「朝のこわばり」「関節の腫れ、痛み」だが、冒頭に挙げたほかの症状もある。腫れや痛みは同じ場所に限らず、移動する場合もある。非典型的な症状でもリウマチと速やかに診断されるためには、専門医を受診した方がいい。

■効果が高い薬の継続投与でほとんどが寛解

「リウマチと診断されると、関節の破壊が起こる前にリウマチ治療薬メトトレキサートの投与を開始します。十分量を使用すれば5~6割が寛解(症状が一時的に軽減した状態)に至ります。駄目なら、生物学的製剤あるいはJAK阻害剤を投与。6カ月で効けばいいですが、駄目ならいずれかの薬をとっかえひっかえ使い、最も効果が高い薬を継続投与します。これでほとんどの方が寛解し、関節の破壊が起こりません」

 生物学的製剤は炎症に関係する因子サイトカインを細胞外でブロックして細胞に炎症を起こす刺激が入らないようにする薬。

 一方、JAK阻害剤はサイトカイン受容体からの刺激を伝えるJAKという酵素を阻害して、炎症を抑制する薬だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭