心臓や脳に負担大 冬のトイレで“遭難”しないための5カ条
「便秘気味の人は水分はもちろん、キノコや白菜や春菊のような食物繊維たっぷりの野菜を意識して取ることが大切です。納豆やヨーグルトといった発酵食品もお通じを良くします」
■おしっこは座ってする
お酒を飲んだときなど、話に夢中になり過ぎてギリギリまでおしっこを我慢する人がいるが、やめた方がいい。
お酒の利尿作用も手伝って、一度に大量の排尿をすると失神するリスクが高くなる。
「おしっこをギリギリまで我慢していると血圧が上がります。それが一気に排尿されると血圧は急激に下がります。さらに、膀胱内の尿が一気に減ることで腹圧も下がる。すると迷走神経反射が起こり、心臓に戻ってくる血液が減って脳が虚血状態になり失神することがあるのです。排尿失神と呼ばれるもので、血流不足で脳の細胞が壊れないように体の活動を強制終了させて脳を守る仕組みです」
排尿失神が怖いのは、意識を失ったときに便器や壁、床に頭や顔を打ちつけたりする危険があるからだ。
「そうならないため、おしっこは我慢せずに、ちょくちょくトイレに行くことです。万一のことを考えて男性でも立ちションはやめて座っておしっこをしましょう」