漏らす人も…頻尿の一因「過活動膀胱」は内視鏡で内圧測定
問診や症状などから、前立腺肥大症が疑われるケースは、ひとつは腹部エコー検査です。尿がたまった状態で、前立腺の体積や形、膀胱の変形具合をチェック。尿が出る勢いや1回の排尿量を調べる尿流量残尿測定なども重ねます。PSAは前立腺がんの腫瘍マーカーですが、前立腺肥大症でも上昇することがあり、採血して調べることも少なくありません。
脳卒中や脊髄損傷は、生活の質を大きく左右する重大な病気ですが、脳や神経のどの部分が障害されているかで症状が大きく変わります。それをチェックする検査のひとつがMRIです。
過活動膀胱は、尿が膀胱に十分にたまっていないのに、意思とは無関係に収縮する病気です。1日に8回以上トイレに行ったり、夜間頻尿に悩まされたり。尿意切迫感も1週間に1回以上あって、時には漏らしてしまうことも。
尿沈渣検査で血尿や膀胱炎がないことを確認。残尿検査で残尿を調べるほか、腹部エコーで膀胱や前立腺をチェックします。尿道からカテーテルを挿入して膀胱の内圧や尿道括約筋の状態を調べる検査を加えることも、珍しくありません。
(梅田悦生・赤坂山王クリニック院長)