【再発ヘルペス】“うつされた”と勘違いすることがある
性器ヘルペスの原因である「単純ヘルペスウイルス(HSV)」は、「1型」と「2型」があり、1型は口唇ヘルペス(口の周りに水膨れができる)を引き起こすことが多く、2型は性器に症状が出ることが多い。症状が激しい場合は、性器に小さな水膨れが多数できて、痛みやかゆみ、発熱、脚の付け根のリンパ節の腫れと痛みの症状が表れ、「性器ヘルペス初感染」という。
このHSVは厄介で、一度感染するとウイルスが消えることなく体内の神経節に潜伏して、再発を繰り返すのが特徴です。最初はセックスで感染しても、再発は性感染症ではなく、神経のウイルス感染症です。国内の2型の抗体保有率は全人口の45%で非常に多いのですが、それと比べて年間患者数は7万2000人とごくわずかです。
再発の引き金になるのは過度なストレスなど免疫力が低下したときですが、セックスや月経などでも誘発されます。そのため初感染の記憶が曖昧だと、トラブルになるケースがあります。新しいパートナーとセックスした後に性器ヘルペスを発病した場合、本当は再発なのに相手にうつされたと勘違いして、2人の関係が悪化してしまうことがあるので注意してください。