子宮頚がんの前段階ともいわれる子宮頚部異形成は、別名、子宮頚部上皮内腫瘍といわれ、20~30代に多い。とくに近年、急増し、注目されている女性特有の病気だ。
病変によって軽度、中等度、高度の3種類に分けられるが、この病気の特徴は、自覚症状がないこと。自然治癒もあることから治療は経過観察でスタートする。
「診察の結果、私の病状は軽度でした。ただ、放っておくと子宮頚がんに進行する恐れがありますから手術を勧めますと言われました」
すぐに手術したかったが、青山さんは職場の夏休みを待ち、8月に横浜市内の総合病院で手術を受けることにした。女性特有の病気への偏見を恐れたからだった。 (つづく)