開始は9月 英国が子宮頸がんワクチンを男女接種にする意味
HPVをご存じでしょうか。ヒトパピローマウイルスのことで、子宮頚がんなどの原因となるウイルスです。
そう言われて、「女性の話か」と思われた男性の皆さん、その意識はすぐ修正してください。「など」と書いたように、男性にも大いに関係があります。
HPVの感染は、ほぼ100%が性交渉。それが女性器に感染すると、子宮頚がんのリスクが高まります。感染ルートは性交渉ですから、当然、男性も感染します。
オーラルセックスによってHPVがのどに感染すると、中咽頭がんのリスクがアップ。男女とも6割がHPV感染が原因とみられます。肛門への感染は肛門がんの危険性を高め、陰茎に感染すると尖圭コンジローマになりやすくなります。
男性も、無関係でないことがお分かりいただけたでしょう。そんな状況から、英国は9月から女子に加えて男子もHPVワクチン接種の対象にすると報じられました。2008年から12歳と13歳の女子を対象にしていたのを、同年齢の男子も含めるということです。