子宮筋腫<2>1時間の予定が5時間に…手術で痛みに苦しんだ
手術3日後に排尿チューブやドレーン(排液管=体外にリンパ液や血液を排出する管)から解放され、廊下を歩くなど簡単な2日間のリハビリを受けた後に退院した。
この種の手術は、平均1時間前後。ところが有希さんの場合は長く5時間もかかってしまった。
「術後、執刀医は、私の腫瘍が思ったより根深く、血流が豊富にあったこと。そのため出血量も多くなり、手術プロセス全般で時間が長引いてしまいました、と説明してくれました。私は仕方がないと思いましたが、母は“それにしても手術時間が長過ぎる。医療ミスではないか”と疑い、ひどく怒っていました」
手術後、有希さんは数日間痛みに苦しみ、入院日数も予定より2日ほど延びたという。
「もともと痛みには強い方でしたが、寝られないほどの痛みに悩まされました。手術で時間がかかったことが原因だったのかもしれません。執刀医に手術前に告げられた時間内の手術なら、これほど痛い思いはしなくても済んだのかも、とは考えました。母は“話が違う”とひどく腹を立てていました」