朝食でパンを食べるとかつて乳がんと闘った患者を思い出す
かつて乳がんと闘ったジャーナリストの千葉敦子さんは、「がんの告知=本人が真実を知る」ということに対する日本人のパイオニアであったと思います。
千葉さんが乳がんの手術を受けた1980年ごろ、医師は患者本人にがんの病状など十分な説明はしませんでした。千葉さんが入院された時、私は担当ではありませんでしたが、確かこんなことがあったと記憶しています。
千葉さんはパンを好まれたようで、「ごはんをパンに替えて欲しい」と希望しました。しかし次の食事の時、メニューが洋食に替わるのではなく、ごはんがパンに替わっただけで、おかずは納豆でした。このことを千葉さんは週刊誌に書かれ、私はその記事を読んで「自分が勤めている病院はなんと気が利かない対応なのだろう」とがっかりしました。
もちろんその後は改められ、今の入院食は旬の食材や行事食などの他に、抗がん剤治療時も患者さんの病状に合わせてメニューを考える工夫がされています。
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