熱中症の応急処置に必要な「FIRE」の4カ条

公開日: 更新日:

 こう説明するのは、帝京大学医学部付属病院高度救命救急センター長で同大学医学部救急医学講座の三宅康史教授だ。環境省「熱中症予防声かけプロジェクト」の実行委員長も務める、熱中症の第一人者でもある。

 熱中症が疑われたら周りの人に協力を求め、冷房の効いた屋内など涼しい場所で安静にさせて、体表を冷やしながら水分補給を試みる。うまく飲めればそのまま様子をみてもいいが、水が飲めなかったり、状態がよくならない場合は、ためらわずに救急車を呼ぶか、医療機関を受診するべきだと三宅医師は断言する。

 もっとも、これは誰かが一緒にいた場合に可能になることで、一人でいるときに急に具合が悪くなったら、自力で救急車を呼べない状態になってしまうこともある。

「以前は近所の人や行政が一人暮らしの高齢者を訪ねて、体調を聞いたりしていましたが、このコロナ禍で、それもできにくくなっています。子供が離れて暮らしている場合は、せめて1日1回電話をかけて、体調は変わってないか、食事をできているかを聞くことで熱中症の予兆を察知し、未然に防ぐことが非常に大切です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に