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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

数字で比較 第2波の重症化・死亡リスクはかなり低い?

公開日: 更新日:

 死者は増えていなくても、重症患者が増えているかもしれない。ところがこちらも増えていない。人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO)の全国の使用状況をモニターしている「ECMOネット」(https://www.ecmonet.jp/)の集計によれば、東京都の人工呼吸器装着者(ECMOを含む)は、7月1日時点で20人だったが、7月15日までに5人に減った。その後、徐々に増えて8月7日には22人になり、再び減って8月11日時点では23人となった。第1波のときは最大89人いたのだが、今回はなかなか増えてこない。ECMOに限れば7月1日時点で1人。その後、1人増えたり減ったりしつつ、8月11日では4人になった。増加傾向と言えるかどうかは、今後1~2週間の動きを見なければ分からない。しかし、第1波の最悪期(18人)には遠く及ばない。

 全国に目を向けても、大半の道府県では、重症者がほとんど増えていない。ただ、千葉県、愛知県、沖縄県で数人増えた。特に大阪府では、7月1日から8月11日の間に3人から49人に増えている。この間の死亡数は11人だったが、今後、大幅に増えることが懸念される。

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