水で絞ったタオルで拭くのはNG…よくあるコロナ対策の間違い

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C.次亜塩素酸ナトリウム
D.中性洗剤で洗浄後次亜塩素酸ナトリウムで消毒

 その後の微生物の数を数えました。次のような結果になりました。

(1)1200万(2)7万(3)600(4)50

 どの洗い方が、どの結果を答えなさい。

「『水洗い』が一番微生物の数が多く、『中性洗剤で洗浄後次亜塩素酸ナトリウムで消毒』が一番少ないというのはみなさんわかるので、Aが(1)の1200万、Dが(4)の50。これはだいたい当たります。問題はBとC。次亜塩素酸ナトリウムは殺菌力が強いので、こっちの方が微生物が少ないだろうと普通考えてBを(2)の7万、Cを(3)の600と答えるのですが、実は逆です」(矢部氏=以下同)

 中性洗剤(界面活性剤)は、有機物と無機物どちらもきれいにする洗浄力に優れている上に、水の表面張力を落とす力がある。そのため、無数の傷がついたまな板の傷の間にまで入り込み、微生物を洗い流せる。一方、次亜塩素酸ナトリウムは殺菌効果に優れているものの、洗浄力がなく、水の表面張力も落とせない。一部の微生物は殺せても、まな板の傷の奥に潜む微生物を殺せず、それらの微生物がまた増殖してしまう。結果、せっかく洗っても微生物を取り除いたことにはならない。

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