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小川誠司仙台ARTクリニック副院長

1978年、兵庫県生まれ。2006年名古屋市立大学医学部を卒業。卒後研修終了後に慶應義塾大学産科婦人科学教室へ入局。2010年慶應義塾大学大学院へ進学。2014年慶應義塾大学産婦人科助教。2019年那須赤十字病院副部長。2020年仙台ARTクリニックに入職。2021年より現職。医学博士。日本産科婦人科学会専門医。

不妊治療中にコロナワクチンを接種して大丈夫なのか?

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 また、副反応が出るのはほとんど接種後3日以内であり、処置後3日間は処置による影響(術後感染など)か、副反応による症状なのか判断が難しくなってしまいます。これを踏まえ、手術・処置の前後3日間だけはワクチン接種を避けた方が望ましいとされています。また、風疹や麻疹のワクチンとは異なり、接種後も避妊期間はなく、治療を継続して大丈夫です。

■妊娠中のワクチン接種は問題ない?

 妊娠中にコロナウイルスに感染した場合、妊娠していない女性と比較すると、人工呼吸器が必要になる確率が上昇し、死亡リスクも高まる、早産のリスクが高まると報告されています。したがって、妊婦さんに対しても積極的にコロナワクチンを接種することが推奨されています。日本産科婦人科学会と日本産婦人科感染症学会が共同で声明を出し、コロナワクチンの接種はメリットがリスクを上回るとし、ワクチン接種を推奨しています。

 ただ、当初は器官形成期である12週未満は避けるようにとしていましたが、6月17日に出された最新の声明では「海外の報告からコロナワクチン接種は妊娠初期を含め妊婦さんとおなかの赤ちゃん双方を守る」としています。

 現在、SNSを始め情報が氾濫し、何が正しい情報なのか分かりにくい状況が生まれています。迷った場合は厚労省などの公的機関や学会の声明など信憑性の高い情報にアクセスすることをお勧めします。

【連載】女性の不妊治療で何が行われているのか

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