下山祐人
著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

新型コロナの影響で在宅医療の重要性が一層浮き彫りに…

公開日: 更新日:

 だれもが、いつでもどこでも受けたい医療を受けられる。そんな時代が来るはずだと考え、4年前、私たちは在宅医療専門のクリニックを開業しました。

 そんな患者さんの個性に合わせた、どんな状況でも柔軟に対応できるテーラーメードな在宅医療の重要性を、コロナが浮き彫りにしました。というのも、コロナが怖いから退院したい、コロナで病院が面会禁止になっているから自宅に帰りたいという方が確実に増えているのです。

 また、院内でのリハビリができなくなったり、通常の入院で行われるはずのマンツーマンの医療サービスが滞りがちになるなど、コロナの影響は確実に出ています。

 一方で、退院時に病院側の医師と在宅診療所の医師とで患者さんを受け入れるために行う協議について、以前なら双方の時間を合わせるのが大変だったのが、オンライン会議システムの活用で、スムーズに進められるようになりました。

 この退院時の協議では、病状の説明に加え、本人や家族の希望など大事なことが話し合われます。病状は診療情報提供書(紹介状)を見れば分かるのですが、患者さんやご家族に病院の医師が何をどこまで説明をしているのか、患者さんとご家族の希望に違いがあるのかなど、文面では表現できない微妙な内容も確認できます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 2
    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

  3. 3
    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  1. 6
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  2. 7
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  3. 8
    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

  4. 9
    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  5. 10
    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題