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坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

糖尿病患者がコロナにかかったら…薬の飲み方で気をつけること

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスの新規感染者の数がかなり落ち着いてきました。ただ、ブレークスルー感染や変異株の流行を考えると、安心するのはまだ早いでしょう。今回は、また感染拡大が起こり、自宅療養の可能性が生じたとき、糖尿病患者さんが薬の飲み方で注意すべきことを取り上げたいと思います。

 8月27日、日本糖尿病学会と日本糖尿病協会が、医師と糖尿病患者双方に「シックデー対策」を行うよう、公式サイトで呼びかけました。これは、糖尿病の持病がある方がコロナに感染し、自宅で療養中に糖尿病性ケトアシドーシスを来し、死亡したことを受けてです。

 シックデーというのは、糖尿病の患者さんがコロナに限らず感染症などの病気にかかったとき、発熱、嘔吐、下痢、腹痛などによって血糖値が乱れやすくなった状態を言います。

 病気は、体にとってはストレスなので、その異常事態に対処するため、体内でストレスホルモンが分泌されます。しかし、ストレスホルモンは血糖値を上げる作用があるので、糖尿病の患者さんでは、たとえこれまで血糖コントロールが良好でも、またいつも通りの生活を送っていても、血糖値が高くなります。

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