著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

新型コロナワクチン 心筋梗塞や脳梗塞との関連はあるのか

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスワクチンの中でも、アストラゼネカ社が開発したウイルスベクターワクチンでは、血栓症に関連した副反応が懸念されています。その発生頻度はごくまれではありますが、血液の塊である血栓が脳の血管に詰まってしまうと脳梗塞に、心臓の血管に詰まってしまうと心筋梗塞を発症してしまう可能性もあります。

 とはいえ、アストラゼネカ社に限らず、すべての新型コロナウイルスワクチンは開発されてから日が浅く、脳卒中や心筋梗塞など、重篤な副反応との因果関係についてはよく分かっていません。

 そんな中、同ワクチンの副反応リスクを検討した研究論文が、米国医師会誌に2021年10月1日付で掲載されました。

 この研究は米国のワクチン安全性データリンクに登録されている620万人(平均49歳、接種された新型コロナウイルスワクチン1184万5128回)が対象となっています。ファイザー/バイオンテック社製、もしくはモデルナ社製のワクチンを接種してから1~21日後の人と、接種から22~42日前の人を比較することで、心筋梗塞や脳卒中など重篤な副反応リスクを検討しています。なお、研究結果に影響を与え得る年齢、性別などの因子について統計的に補正して解析されました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった