外科医がカテーテルや内視鏡を使う手術はどんどん進化している
こうした計画的な外科と内科の共同作業が今後ますます進化していけば、患者さんにとって大きなプラスといえます。これまでは負担の大きかった治療が小さな負担で受けられるようになるうえ、病気についてもより不安がない状態で治せるようになるのです。
また、外科医にとっても新たなキャリア形成につながります。これまでは、カテーテルや内視鏡による内科治療が何らかのトラブルを起こしたときに外科的な対処を行ういわば“後始末”を任されているような不均衡もありました。しかし、いまは内科医と外科医で釣り合いが取れて、両者が補完し合うことで患者さんのために活躍できる時代に入ってきたといえるでしょう。チーム医療の真価はこういう形で発揮され、医療者側にも患者管理の負担軽減をもたらしています。
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