なぜ在宅医とケアマネジャーは自分で決めるべきなのか

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「経営者サイドの求める介護と現場で必要とする介護との葛藤に苦しむケアマネジャーの話もよく聞きます。本来は、自宅でヘルパーや訪問看護を導入することで家族もできるだけ一緒の時間を過ごしたいと思っていても、自前の介護施設があったり、デイサービスを持っていると、そこに所属するケアマネジャーは家族の希望より、組織の利益を優先した『介護選択』をしてしまうことも実際にはあるのです。このような『医療』と『介護』の歪みに患者やその家族がのみ込まれないためには、その環境を『自己選択』する勇気と決断が必要です」

■「話を聞いてくれる医師」を選ぶ

 まず、医療機関や医師を選ぶときには「話を聞いてくれる医師」を選ぶことは最低条件だという。

「私たちが患者に接していても、有名な大学病院の名前や高名な先生に“依存”をしている方が少なくありません。『自分のことを十分に話せなかった』『先生が出した薬が合わないから飲んでないのに、それを言えなかった』『病院に通うのが大変なのに、どうしても来なさいと言われた』……そんな話は日常茶飯事です。思い当たる人も多いのではないでしょうか。検査データや画像だけでは病気の全体像は分かりませんし、患者の苦しみや痛みは伝えなければ分かりません。話を聞かない、聞けない空気をつくる医師が、『病名』だけでは本来標準治療なんて決められないのに、不十分な情報に基づいて、より苦しめる薬を出したり、治療継続に負担感を課してしまっているのです」

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