なぜ「おひとりさま死」は在宅を選択肢に入れるべきなのか(1)

公開日: 更新日:

 ところが身の回りの世話をする身寄りがない、近くに親戚縁者もいない、そんなおひとりさまは自宅で最期を迎えられない……そう思い込んでいる人がいるが誤解だ。

がんの末期、難病などでも自宅で過ごせないこともないのです。実際、私たちは他の医療関係者から『この病状では入院するか施設で過ごした方がいい』と安易に言われた患者さんを引き受けることも多い。むろん、すべての患者が自宅で過ごすのが幸せとは思わないし、病院や施設で最期を迎えるという選択肢を否定するものでもありません。ただ、『最期は自宅で過ごしたい』という本人の思いや、『近くにいられないが、最後は望むように自宅で過ごさせてあげたい』という家族の思いをかなえられる在宅診療所は数は少なくとも存在する。そのことは知っておくべきです」

■重要なのは「医療」と「介護」の質

 ちなみに一人暮らしの人が自宅死を望まないのではないか、という人もいるがこれも間違いだ。65歳以上の単身世帯の持ち家率は66.2%で、自宅に愛着のある人も多い。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「転職者は急増」なのに「人材派遣会社は倒産」が増えているワケ

  2. 2

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  3. 3

    驚きの品揃え! ダイソーでほぼすべて揃う「防災グッズ」の実力は?

  4. 4

    優勝の祝儀で5000万円も タニマチに頼る“ごっつぁん体質”

  5. 5

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  1. 6

    長嶋一茂はこんなにも身だしなみを意識している? VIOはもちろんアンチエイジングも

  2. 7

    大関・大の里すでに「師匠超え」の鋼メンタル!スキャンダル報道もどこ吹く風で3度目賜杯

  3. 8

    大関・大の里3度目優勝で期待される「大豊」時代の幕開け…八角理事長も横綱昇進に期待隠さず

  4. 9

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 10

    国民民主党はやっぱり与党補完勢力だった! 企業・団体献金「存続」で自民党に塩を送る罪深さ