インスタント食品に頼りすぎると大腸がんになる? 英医学誌で報告
忙しい日々の生活の中では、食事は簡単に短時間で取れる方が楽であることは間違いありません。コンビニやスーパーへ行けば、そうした食品が山のように売られています。しかし、こうした手軽さに落とし穴はないのでしょうか?
「超加工食品」という考え方があります。これはブラジルの研究者により提唱され、最近では国際的に広く認知されている考え方で、食品を加工の程度によって4つに分類し、最も加工度が高い食品のことをそう呼んでいるのです。コンビニで売られているような、手軽にそのまま食べられて、何が入っているのか、簡単に確認することができない食品のことです。
むろん、超加工食品が全て悪い、ということではありません。しかし、加工食品に頼った生活をしていると、生活習慣病のリスクが増加することが、最近の研究により明らかとなりつつあります。今年の「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」という一流の医学誌に、興味深い研究結果が報告されています。
アメリカで32万人近い医療従事者のデータを解析したところ、超加工食品をたくさん取っている男性は、大腸がんになるリスクが29%、特に肛門に近い場所のがんは72%も増加していたのです。インスタント食品に頼り過ぎず、時々は自然の食材に向き合い、時間をかけて料理する習慣が、健康の秘訣なのかも知れません。