著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「時間がない」という断り文句は「お金がない」の2倍ネガティブな印象

公開日: 更新日:

 オハイオ州立大学のドネリーらは、約200人を対象に「誘いを断る理由」について調査(2021年)しました。「時間がないから」と断った場合、「お金がないから」と断るときの約2倍、ネガティブなインパクトを相手に与えるという結果が出たそうです。時間を理由にすると、「なぜ調整できないのか」などと思われがちなためです。

 私たちは、誰かから誘いを受けた際、なんとなく時間を理由にした方がいいと考えてしまいがち。しかしこの実験結果は、時間を理由にすると、かえって相手に悪い印象を与えかねないと、教えてくれるわけです。

 たしかに、時間的な理由である「都合が合えば」という返答にしても、そのほとんどが、実質、「行けません」のようなニュアンスを含んでいるケースも多いですよね。誘った方からしても、「だったらはっきり行けないと言ってほしい」と思うのは当然でしょうから、関係性がギクシャクしてしまいかねません。

 しかし、金銭的な問題を断る理由に挙げられると、誘った方はぐうの音も出ません。お金を理由にするのは少し恥ずかしい気もしますが、たとえば、「海外旅行へ行くために貯金をしている」とか、「親孝行のためにお金が必要」などと付言すれば、異なるイメージを与えられると思います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  2. 2

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  5. 5

    パワハラ告発されたJ1町田は黒田剛監督もクラブも四方八方敵だらけ…新たな「告発」待ったなしか?

  1. 6

    矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線” 

  2. 7

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 8

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは