令和のメガネ生活はどう変わる? 眼鏡作製技能士1級取得者に聞く
2級は眼鏡作製に必要な概略の知識・技能を身につけていて、顧客のニーズをくみ取った適切な眼鏡の提案・作製ができる、業界のベースとなる眼鏡作製技能士を言う。
近年、さまざまな機能性メガネが登場しているが、その機能を十分発揮させるには、メガネ利用者個々人にピッタリと合わせるフィッティング技術が欠かせない。
「とくにその技術の違いで見え方に差が出やすいのは累進レンズを使ったメガネです。このレンズは『累進多焦点レンズ』とも呼ばれ、一枚のレンズの中でグラデーションのように度数が変化していて、視線を上げ下げするだけで遠くも手元もよく見える仕組みです。老眼が気になる中高年に目が疲れにくく大人気ですが、レンズの性質上フィッティングがしっかりしている必要があります」
フィッティングの技術は長年の経験か、それを補う教育・知識がなければ身につけるのは難しい。それを一般の人が知るのは難しいが、眼鏡作製技能士資格はメガネ店の店員の力量を知る目安になる。そして眼鏡作製技能士資格を積極的に取得するよう奨励するメガネ店やそれを運営する会社は、少なくともより良いメガネ作りに力を注ごうとしているメガネ店であり会社であるということだろう。