堀田秀吾
著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

飼い主と犬は性格が似る のんびりした人の愛犬はのんびり傾向

公開日: 更新日:

 実験は、まず判定者500人に対して、飼い主と犬の写真を組み合わせ、そして飼い主と犬をランダムに入れ替えた写真を見せたそうです。その上で、「飼い主のみ目を隠す」「飼い主のみ口を隠す」「犬の目を隠す」「双方ともに目のみが露出」「双方ともに顔を隠さない」という具合に5種類のパターンに分け、どの飼い主と犬が正しい組み合わせかを回答してもらいました。すべて見えていたら何となく分かりそうなものですが、部分的にしか見えていないパターンの場合には、なかなかの難易度です。ところが「双方ともに目のみが露出」の写真であっても、正答率はなんと74%だったそうです。

 逆に、目が隠れると正答率は水準、または水準以下に落ち込んだといいます。「双方ともに顔を隠さない」の写真の正答率が80%だったことを考慮すると、目の類似性こそが飼い主と犬が似ているポイントと言えそうです。

 繰り返し接すると好意度や印象が高まる「単純接触効果」というものがあります。中島は、これが犬と飼い主の顔が似る一因になっているのではないかと推察しています。

 また、米ミシガン州立大学のチョピクとウィーヴァーの研究(2019年)では、約1700匹の犬の飼い主たちに、自分自身の性格と飼い犬の性格について比較してもらったところ、「犬の性格は飼い主に似る」ことが分かったといいます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 2
    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

  3. 3
    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  1. 6
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  2. 7
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  3. 8
    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

  4. 9
    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  5. 10
    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題