著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

トランプ氏の性的暴行認定は「有害な男らしさ」の否定

公開日: 更新日:

 アメリカではこうした男性の発言や行動が近年「有害な男らしさ」として、問題視されています。

 有害な男らしさとは、男が身体的な強さを誇るだけでなく、性的な攻撃的な態度を取る、また女性を蔑んだりLGBTQを嫌悪することも含まれます。

 一方、男らしくあるためには、感情を抑制すべきという考え方。例えば男の子は泣いてはいけない、感情を見せるのは女々しいと育て育てられた結果、出すべき感情を押し殺してしまう。そのためにメンタルを病んでしまうのも、男らしさを求めるあまりの害毒と考えられています。

 また男性の多くが銃を持ちたがるのも、その1つとして考えることができます。有害な男らしさは、アメリカの多くの犯罪やメンタルの病気とも関係していると言う考え方が、近年高まるばかりです。

 #metoo運動が定着し、男女というジェンダーの壁も崩れつつある中、「らしさ」にしがみつく価値観は、すでにほころび始めています。

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