「心筋保護」は心臓手術の25%を占めるといえるほど重要な要素
先ほどお話ししたように、心筋保護液は状況を見ながら一定時間ごとに再注入します。投与の間隔はガイドラインなどで決められてはいませんが、私が執刀する手術では、静脈側からおよそ40分ごとに1回、動脈側から60分ごとに1回の間隔で投与しています。患者さんの状態によって変わりますが、これがベースになっています。
次回は、心筋保護の歴史を簡単に振り返りながら、私が行っている現在の心筋保護の方法、すなわち心臓血管外科の“守りの要”についてさらに詳しくお話しします。
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