新インスリン治療「BPT療法」は何がすごい? 経口薬への切り替えも可能に

公開日: 更新日:

 インスリンは血糖を下げるホルモンで、膵臓から分泌される。GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は食物の摂取後にインスリン分泌を促すインクレチン(消化管ホルモンの総称)のひとつで、膵臓の細胞の表面にあるGLP-1受容体を刺激することで活性化する。

 これまでも経口血糖降下剤とインスリンを組み合わせたBOT療法があったが、期待したほどの効果が得られないケースもあった。

 しかし、BPT療法の登場で、血糖コントロールが可能になる患者が続出しているという。

「50代の男性はBOT療法でHbA1c(血糖正常化を目指す際の目標値6.0%未満)が12%から8%台まで下がったものの、体重が増加しました。そこで、さらなるHbA1cの低下と体重の減少を実現するためにBPT療法を採用したところ、HbA1cは7%以下となり、体重も減少することに成功したのです」

 いままでのインスリン療法は、食事をする前後に即効型あるいは超即効型のインスリン注射を打って食後高血糖を抑えつつ、空腹時の血糖値が高い人には、インスリンの基礎分泌不足を補うための持効型のインスリンも併せて打っていた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」