掃除が心を軽くする…片付けが苦手な人へのアドバイス
ところが片付けが苦手な人は、いつの間にかしまう場所の決まっていないモノが部屋にあふれ、また長い間使っていなかったモノを処分すると急に必要になって後悔、ということが起こります。現代のようにモノの多い暮らしの中で、しまう場所や処分するかどうかを考えることは、ストレスとなってしまうかもしれません。
そこで、部屋全体を常にきれいにすることが苦手な方には、部屋の中で1カ所だけ場所を決めて、そこだけはきれいに保つという方法をお勧めします。手頃なのはチェストや棚の上で、そこに自分の好きな小物や写真、絵などを飾って“見せる場所”とすることです。
インテリアの世界ではそのような場所を「フォーカルポイント」(Focal=焦点となる、Point=場所・地点)といいます。ある空間に入ったときに視線の集まる場所のことを指し、リビングや玄関などにフォーカルポイントを設けることが推奨されています。お気に入りのモノだけの場所は、楽しくきれいに保つことに力を貸してくれるでしょう。
大事なことは、飾ったモノ以外の、たとえば郵便物や一時使う資料など、“しまうほどではないモノ”を絶対に置かないこと、気に入ったモノだけの場所として死守することです。部屋の中の好きなモノだけの不要なモノがないきれいな場所は、そのとなりのスペースもきれいにしたくなる、という好循環を生むこともあります。