コロナ後遺症…感染後の長引く症状すべてが後遺症とは限らない 岡山大が画期的な研究成果
コロナ後遺症で一番多い症状は倦怠感だという。また、取り除くのが難しいのも、倦怠感だそうだ。そもそも、倦怠感の原因と考えられる疾患も数十個あるという。
──新型コロナ感染が、他の病気を引き起こした可能性もありますか。
「コロナ後遺症の起こるメカニズムは完全には解明されていませんが、免疫応答の異常がそのひとつと考えられています。コロナ感染をきっかけに、リウマチ性疾患のような自己免疫の病気が起こった可能性はあると思います」
──新型コロナに感染したのをきっかけに、隠れていた病気が悪化し、結果的に表面化した可能性はどうですか。
「コロナ感染によって、炎症が起きたり、炎症に対する免疫反応が起きる、あるいはストレスが生じたりすることで、コロナ感染前から存在していた体質や病気が表面化した可能性はあると考えています」
後遺症患者の60%が、30~50歳の若い世代だという。