認知症の親から何度も電話が…どう対処すればいいのか

公開日: 更新日:

人と関わる時間を増やすと不安が紛れやすく

 頻繁な電話で困ったら、まずは不安にならないよう認知症の方が1人で過ごす時間を減らす工夫をしてください。日中はデイサービスに通所したり、定期的に訪問ヘルパーに様子を見に来てもらうなど、人と関わる時間を増やすと不安が紛れやすくなります。冒頭の女性も、娘さんによると日中は何もせず自宅で過ごしているとお話しされたので、デイサービスに通い出したところ、電話の回数が1日2回まで減ったと言います。

 また、認知症の方は何か知りたいことがあるから電話をかけています。そのため、会話の内容は毎回同じであるケースがほとんどです。「そういえば私が捜していたあの書類どこにある?」など、こちら側から相手に質問を投げかけると、それを捜すことに気を取られ、本来自分が気になっていた質問から意識がそれやすくなるので、ぜひ試してみるといいでしょう。

▽内野勝行(うちの・かつゆき) 帝京大学医学部医学科卒業後、同大学医学部付属病院神経内科非常勤医などを経て、金町駅前脳神経内科院長。厚生労働省認定認知症サポート医、緩和ケア認定医。著書に「記憶力アップ×集中力アップ×認知症予防 1日1杯 脳のおそうじスープ」がある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した