「蕁麻疹」は治る病気…良くならない人がチェックすべきこと
今年2月には、新たにデュピクセント(一般名デュピルマブ)が慢性特発性蕁麻疹の薬として承認された。デュピクセントは、アレルギーに関わる炎症物質「IL-4」「IL-13」の働きを阻害する。これらの物質は蕁麻疹に深く関わると考えられている。
「承認されたばかりなので、どういう患者さんに効くのか手探り状態。現在はゾレアがメインで、ゾレアが効かなかった患者さんに対し、デュピクセントに切り替えるかを検討する」
■抗ヒスタミン薬の飲み方を間違えていないか
蕁麻疹には、食物アレルギー、日光アレルギー、寒冷アレルギーなど特定の刺激や負荷に対して症状が出る「刺激誘発型」と、文中にも何度か出てきた「特発性蕁麻疹」がある。特発性蕁麻疹は原因不明で、蕁麻疹全体の7割を占める。この原因不明の蕁麻疹が6週間以上続く場合を、慢性特発性蕁麻疹という。
慢性特発性蕁麻疹の治療は、段階的に行われる。前述のゾレアやデュピクセントは、ステップ3の治療。まずステップ1では、抗ヒスタミンの服用。眠気が心配になるかもしれないが、眠気が少ない第2世代を用いる。