「蕁麻疹」は治る病気…良くならない人がチェックすべきこと

公開日: 更新日:

 今年2月には、新たにデュピクセント(一般名デュピルマブ)が慢性特発性蕁麻疹の薬として承認された。デュピクセントは、アレルギーに関わる炎症物質「IL-4」「IL-13」の働きを阻害する。これらの物質は蕁麻疹に深く関わると考えられている。

「承認されたばかりなので、どういう患者さんに効くのか手探り状態。現在はゾレアがメインで、ゾレアが効かなかった患者さんに対し、デュピクセントに切り替えるかを検討する」

■抗ヒスタミン薬の飲み方を間違えていないか

 蕁麻疹には、食物アレルギー、日光アレルギー、寒冷アレルギーなど特定の刺激や負荷に対して症状が出る「刺激誘発型」と、文中にも何度か出てきた「特発性蕁麻疹」がある。特発性蕁麻疹は原因不明で、蕁麻疹全体の7割を占める。この原因不明の蕁麻疹が6週間以上続く場合を、慢性特発性蕁麻疹という。

 慢性特発性蕁麻疹の治療は、段階的に行われる。前述のゾレアやデュピクセントは、ステップ3の治療。まずステップ1では、抗ヒスタミンの服用。眠気が心配になるかもしれないが、眠気が少ない第2世代を用いる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇