虚弱は身体だけじゃない…視力が良くても「アイフレイル」の危険あり

公開日: 更新日:

「視覚障害があると転倒・骨折のリスクが2.5倍に増加するとの報告があります。アイフレイルは、身体的フレイルを悪化させる因子となるのです。また、精神・心理的フレイルを悪化させる因子でもあります」

 それを示す論文は国内外で多数発表されている。一例を挙げると「視力不良者は、視力良好者と比較してうつ症状のリスクが約2.7倍」「緑内障患者のうつ有病率は健常者の約2倍」「高齢者では加齢黄斑変性症患者の30%にうつ症状」「加齢黄斑変性症と認知機能は関連」などだ。

「視機能が良いとボランティアや教育・学習・文化活動などが増加し、逆に視機能が悪いとスポーツ、趣味など身体活動を伴う行動が減少するという論文もある。アイフレイルは、社会的フレイルも悪化させます」

 緑内障、加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症は、自覚症状が出るのはかなり進行してからで、検査を受けないと早期発見はできない。緑内障は国内の中途失明の原因1位だが、緑内障を調べる眼底検査は、健康診断には含まれていない場合、自ら検査を受けに行くしかない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した