著者のコラム一覧
西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

通所サービスを利用するときは性格や介護度に合った内容のものを

公開日: 更新日:

 実は一般的な通所サービスは、集団でリハビリやレクリエーションを行うため、介護度の低い人は物足らなさを感じてしまい、年寄り扱いされたくない高齢者は拒絶反応を示しがちだ。スタッフが幼稚園児に語り掛けるような接し方をすることに嫌悪感を覚える人もいる。みんなと一緒にお遊戯的に何かをやるより、ひとりで黙々とマンツーマンで何かに取り組みたいとの思いを持つ人にとって、このような場は苦痛でしかない。

 脊柱管狭窄症で要介護になった筆者の知人女性(85)もそのひとりだった。最初は一般の通所介護を利用したものの、自分より重い介護度の高齢者に合わせたリハビリメニューにすぐ飽きてしまい、自分がどんどん老けていく気分になった。そこでケアマネに相談したところ、ストレッチや筋力アップに特化した「リハビリ特化型デイサービス」を紹介された。小規模ながら街のトレーニングジムのような雰囲気があり、マンツーマンで専門的に指導してくれることが大いに気に入り「こっちのほうがずっと楽しいわ」と明るい顔になっていた。また、送迎付き、午前のみ・午後のみの短時間利用、昼食・入浴なしという選択肢があり、意識高い系の高齢者のウケがいいようだ。

【連載】親を要介護にさせたくない

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    エースの留年が影響か?昨夏王者・慶応まさかの県大会16強敗退…文武両道に特別扱い一切なし

  2. 2

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  5. 5

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6

    松本人志「文春裁判」電撃取り下げも待つのはイバラの道…“白旗復帰”画策にも視聴者・スポンサー・制作側から総スカン

  2. 7

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  3. 8

    2位「ライオンの隠れ家」、1位「わたしの宝物」を抜く勢い! 坂東龍汰が名作映画ファンの“批判”も封じた

  4. 9

    横綱照ノ富士が「引退できないジレンマ」から解放される日…在位20場所で12回目休場の崖っぷち

  5. 10

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実