関節可動域が認知機能を維持するために重要なのはなぜか
筋力トレーニングを行った際に筋肉痛が生じない程度のトレーニングでは筋肉量は増えません。だからといって、痛くて動けなくなるほどの筋力トレーニングは本末転倒で、続けられません。ですから、「少し筋肉に心地よい痛みが残る」と感じる負荷量が適切なのです。
トレーニング後に筋肉痛が出たら、「その筋肉は成長しているのだ」という“科学”を理解できると、継続して筋肉量を増やすトレーニングを楽しむことができます。
継続は力なり。自分のボディーは90歳でも好きなように変えることができるのです。
■低下してもトレーニングで回復できる
次は「柔軟性」についてお話しします。柔軟性というのは、関節の可動域を指します。関節可動域とは、関節が動くときや運動を行うときの生理的な運動範囲や角度のことです。たとえば、肩関節では屈曲伸展、外転内転、外旋内旋を評価します。股関節でも屈曲伸展、外転内転、外旋内旋を評価します。膝関節は屈曲伸展、足関節は底屈背屈、脊椎は屈曲伸展を評価します。