(7)不整脈は前兆なく突然死も…引き金はストレス、睡眠不足、アルコール、過労

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 しかし、いつか地震や火山の噴火も起こるでしょうし、戦争も起こるでしょう。何かが起こっていてもそれを前兆ととらえるか無視するか。後で考えてみると「あれを兆候ととらえるべきだったんだなぁ……」。

 第3次世界大戦が既に始まっているかどうかの議論は置いておいて、この死に至る不整脈とは、心室性のものです。心房細動とは違います。分厚い筋肉でできた心室のある部分が突然、全体の心臓の動きに逆らって勝手なタイミングで収縮する、というものです。

 どこのクラスにも先生が言うことを「ナニ言ってんだジジイ、オレは言われたことの逆行くぜ!」といった反骨精神に満たされた傑物がいたりします。それと同じでその不満分子がいつ暴発するのか、そこには条件があると考えられます。

 大ざっぱに言えば、心臓を悪条件にさらすことです。ストレス、睡眠不足、アルコール、過労です。一般に、公務員という仕事はそれだけで大きなストレスだと思います。いつも使っているパソコンを突然上司に取り上げられ、プライベートな記録一切が他人にさらされることもあるようですから。そんなことをされたら誰しも生きた心地はしません! きっと「心臓」も「この人かわいそう! もうそろそろ止まってあげようかな……」などと考えるかもしれません。公務員の皆さん! 気を付けましょう! (つづく)

(南渕明宏/昭和大教授)

【連載】心臓外科医が教える患者のための基礎知識

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